札幌市清田区の口腔外科・顎顔面外科・腫瘍内科　がんヴィレッジ札幌です。

病気の基礎知識

親知らずの基礎知識をご紹介します。
親知らず抜去手術は、入院せずに、外来手術で十分対応可能です。

• どんな病気？
• なぜ起こる？
• 検査方法は？
• なぜ治療が必要か？
• 治療方法
• 生活の中で心がけること
• 治療費

どんな病気？

親知らず（智歯）が原因で、腫れや痛みなどが生じる病気です。

なぜ起こる？

親知らずが、普通に生えている場合、きちんと衛生的にできますが、近年顎が小さくなり、
親知らずが横になったり、埋まったままになっていることが多くなってきました。
すると衛生的にできず炎症が起き、腫れや痛みが生じてきます。

検査方法は？

レントゲン検査で分かります。
親知らずが横になって埋まっているため、うまく磨けず骨の中で
　　　　　　　　　　　　　　炎症を起こし骨が吸収しています。手前の歯も、虫歯になっています。

なぜ治療が必要か？

うまく磨けないため炎症を起こしやすく、いざ親知らずを抜去するときに、手前の歯も一緒に抜かなければならないこともあります。
また、手前の歯を押して、歯並びを悪くし、顎関節症の原因にもなります。
歯科矯正をする方は、事前に親知らずを抜去しておかなければ、矯正治療後また歯並びが悪くなります。

治療方法

左下の親知らずが横になって埋まって、
頭の一部が顔を出しています。
うまく磨けないので炎症を引き起こしました。

また、奥から２番目の歯は、
横になっている親知らずに押され、
凸凹になってきています。

粘膜（歯肉）を切開し、
親知らずの周囲の骨を削って、
親知らずの頭の部分を出したところです。

親知らずが横になって埋まり、
前の歯を押しています。

このままでは親知らずが
前の歯にひっかかり抜けないため、
親知らずを頭の部分と根の部分に分割します。

分割した親知らずを、
頭の部分を抜去し、そして根を抜去します。

ここまでおおよそ１０〜１５分です。

親知らずを抜去すると大きな穴が開きます。

下の親知らずの部は、力がかかる部なので、
硬い緻密な骨でできています。
そのため血流が悪く、治癒に時間がかかり、
痛みも続きます。そして治癒したときに
親知らず抜去部が凹で治り、
食後食べかすがつまりやすくなります。

親知らずを抜去した部が凹にならないように、
この部にCGFにて再生医療を行い、
骨を再生させていきます。

自分の血液から 血小板や各種成長因子を持った細胞を分離し
試験管の中で作ります（CGF)。

手術前に採血を行いと、親知らず抜去した時点くらいに、
CGFが出来上がります。

CGFを抜去した凹部分に入れて、傷口を合わせて終了です。

ここまでおおよ１５〜２０分です。

２か月〜くらいで骨も再生され、きれいな歯肉になります。
食べかすもたまりません。

また、抜去した部の骨がCGFにてカバーされるので、
術後の疼痛も和らぎます。

生活の中で心がけること

衛生的にしずらいところなので、十分注意しましょう。
また、顎関節症（アゴの痛み、肩こり、頭痛など）や歯列不正の原因になるので、
いろいろなトラブルが生じないために、抜去がお勧めです。

治療費用

手術は、医療保険適応です。親知らずの状態にもよりますが、点滴・投薬も含めおおよそ1~1.3万円です。
生命保険に加入している方は、加入している保険内容によっても異なりますが、多くの方が保険金を受け取っています。保険会社にご確認ください。

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